早稲田大学の日本史
2014.10.23 更新
早稲田大学の日本史
全国の受験生の皆さんこんにちは。
比良です。 比良寛朗です。
以前のブログに記しました早稲田の論述対策。
http://ameblo.jp/wasegogo/entry-11938821971.html
その続きの記事です。
論述は単なる論述問題の対策ではなく、バイブル本に準ずるインプットの理解の伴った暗記復習を可能にしてくれます。ですからうちの塾でやっているような「考え方」や「推理の仕方」を大事にする日本史や世界史の大切な地盤ですよね。
同じ暗記するにしても丸暗記の部分と理解を伴えて暗記する2つの暗記があります。暗記で知識を充実させることは大事。その先に思考アリ。
今日は日本史論述を説明していきましょう。世界史論述は次回。各位勉強は進めておいてください。
『日本史論述演習141』
日本史における戦後史はたかだかまだ日本の歴史2000年以上もの中で70年しかありません。うち、入試問題で使われるのはまだまだせいぜい食い込んできたとしても2000年代前半くらいまでです。だから60年くらいになるかな。 故に、扱われている問題が多ければそのまま出題される可能性も高くなります。本番で全く同じでなくとも少なくとも活かされる可能性は十分すぎるほどある。解説だけで言えば他に選びたい本もあったのですが、この戦後史の充実が最大の理由でした。 次に、著者の菅野先生は皆さんにやらせている旺文社ノートの著者でもありますが、この人の日本史業界における定評の良さ。これも軽く判断材料です。 そして収録されている問題の難易度です。論述問題は今の日本史業界では一橋大学がめちゃくちゃ難しいことで有名です。 論述問題という分野は何を書かせるかで問題の難易度が大きく変動する分野です。 では早稲田大学で求められる問題の難易度はどのくらいか? 論述に関しては標準レベルです。「経緯」を聞く問題、その「出来ごとの内容」を聞く問題この2つは論述問題におけるもっともオーソドックスなタイプです。この2タイプがほとんどです。 要するに、教科書的みたいなことができればいいわけですから。 歴史の流れを書く。 この日本史論述演習141に収録されている問題はすべてオーソドックスな問題です。標準レベルが集められています。 以上の3点かな。 受講生各位は本書の使い方は ①まず、本の中の本書の使い方みたいな部分をちゃんと読んでください。 ②いきなり戦後史だけをやるのではなく、まず、最初の5題か6題くらいをやってみてください。最初の問題というものは始めてこの本を使う人たちへの配慮がされている物です。 ③そして慣れた感じが多くても10題くらいかな、本書収録の最初の方の問題で掴み取れたらすぐに自分が日本史の中で心配な分のみを勉強して行ってください。自分が心配な歴史の箇所を近現代を中心にやって行ってみよう。141題も論述に構ってられません。暗記が心配な箇所のみに絞りこむこと。 ④近現代を中心にした論述の踏襲を終えるまでで論述問題の消化を30題ちょいから40題ほどお願いします。ここまでを1か月です。 ⑤そして戦後史論述にガッツリ入る。戦後史論述を11月末から12月頭の段階で仕上げたい。 141題のうち、実際に使用していただくのは半分も満たない40題から多くとも50題です。これを徹底的に復習して仕上げていく。他のものはバイブル本と一緒に読み物的に使っていくこともできます。 この本のデメリットは141という、早稲田志望者からすると多すぎる掲載数です。これを全部に労力は捧げられません。ですからインプットの補助と問題を絞り込むことでそのデメリットをプラスに変えて行きましょう。 以上、本書の特徴と使い方でした。
この本を選択した理由としては他の論述参考書がその中に収録する戦後史論述をせいぜい1題か2題しか扱っていないのに対してこの本は、例題・類題含めて計8題もの戦後史論述が収録されている点です。