2023年早稲田受験の補欠合格の可能性を過去データで予想
2023.03.04 更新
2023年早稲田受験の補欠合格の可能性を過去データで予想
「序論」
今回は今の受験終了時期に早稲田大学を受験した人が一番気になる補欠合格の可能性に関して過去3年間(2020年~2022年)のデータを遡って割り出した確率論から考察する。早稲田に限らず、関東圏の私大の補欠合格というのも出ているので受験者は特に気になるところだろう。
「本論」
第1に早稲田では補欠合格を通して合格者の人数に辻褄を合わせてくる。要は1年間で取る人数が決まっていて、±10人~20人くらいの幅はあるが、ある程度の基準があって最初に多めに出して合格者の数を確保していく学部と、ある程度の補欠合格者を出して、それも含めて、最後に辻褄合わせをしてくる学部という2パターンにわかれるのだ。
最初に多めに出しがちな学部は補欠合格の可能性が低めだと考えられる。政治経済学部と商学部の2学部は2021年および2022年と2年連続で補欠合格は出しているが、その後の合格者は0人となっている。
政経学部も商学部も最初の段階で多めに出す傾向にある。この2学部は可能性が少なめだと思って良いだろう。2021年と2022年は、この2学部にとって特徴的な年で、特に政経学部は数学受験が必須となる「入試改革」があった年である。商学部に関しても、2年前から社会科(日本史・世界史)で受ける人の枠と数学で受ける人の枠を分けた年である。この2学部の2021年は、ある意味でメモリアルな年だと言って良いだろう。結果的に2021年から補欠合格を取らなくなったのだ。
一方で2020年の早稲田商学部は100人くらいの補欠合格をとっていた。これを鑑みても2021年から方針を変えたというのが明らかだ。
結論、2021年と2022年の結果を見ても、政治経済学部と商学部の2023年の補欠合格の可能性は低いだろう。それ以外の学部に関しては意外とたくさんの補欠合格が出ているので割と可能性はあると思慮する。そこで早稲田の文学部、文化構想学部、法学部、教育部、国際教養学部、理工学部、スポーツ科学部などに関して以下で各学部の補欠合格者の過去の確率論から2023年の可能性を割り出してみる。
1、早稲田法学部
2021年 133/231人
2022年 112/184人
法学部は、この2年間において補欠合格で人数の辻褄合わせをしてきているので、ここで補欠合格を得た人は可能性を持っていいだろう。
2、早稲田教育学部
2020年 250/896人
2021年 260/792人
2022年 248/767人
3人に1人くらいの確率で補欠合格が出ている。教育学部は学科が複数わかれているため、学科単位で見ると莫大な数には感じないが、希望を持っていいだろう。
3、社会科学部
2020年 84/122人
2021年 207/239人
2022年 38/298人
2022年だけ社会科学部は補欠合格の人数少ないと感じるが、ちゃんとした理由がある。別に厳しくなったわけではなく2020年や2021年は、最初の合格発表のときの人数が920人~950人くらいとなっていた。
しかし、2022年は最初に合格者を多めに出しており、1128人の合格者が出ていた。要するに、2020年や21年と比べると、最初の合格発表の段階で200人くらい多めに出していたということだ。だから、2022年の補欠合格が38人しか取られなかったのだろう。
それでも、トータルの合格者は増えているので、希望は持って良いだろう。
4、国際教養学部
2021年 106/137人
2022年 80/150人
国際教育学部は補欠合格がたくさん出ていることから期待を持って良いだろう。
さらに言うと、早稲田全体的に合格者数を2019年以降どんどん増やしている背景が実はある。
2019年は文科省の絞り込みのせいで冬の時代が来て、非常に少なかったが、合格者数を全体的に増やしてきている。
補欠合格もそれに伴って多めに取られている印象が強くなってきた。
5、文化構想学部
2022年 0/277人
2021年 108/258人
2020年 187/283人
社会学部と同様に文化構想学部は2020年や2021年は最初の合格発表のときに、約1200名の合格者が出ている。2022年は最初の段階で1410人の合格者を出していた。
2021年と2020年はトータルでの合格者数を1300人くらいしか取っていなかった。
しかし、2022年は約50~100人くらい増やしてきて1410人の合格者を出していたというので補欠合格者は0人になっていたということだ。
結論、文化構想学部は2023年も補欠合格に関しては望みが薄いかもしれない。
6、文学部
2020年 172/273人
2021年 267/311人
2022年 189/278人
文学も結構な人数の補欠合格者が出ているので期待を持って良いだろう。
文学部と文化構想学部で受けた方は、社会科学部や商学部と同じように最初に多めに取るパターンで来ているのかどうかは定かではないが、いずれにしても、補欠合格が出る可能性も多少あると思って良いだろう。
189人、267人と続けて追加合格していたら、結構な人数だと考えるべきだ。
7、理工学部(3学部ともに2020年は0人)
(1)基幹理工学部
2021年 77/194人
2022年 112/274人
(2)創造理工学部
2021年 60/204人
2022年 35/243人
(3)先進理工学部
2021年 31/288人
2022年 0/290人
理工学部全体で見ると150人くらい取っているので、多少なりと出ると考えて良いだろう。
8、人間科学部
2020年 65/276人
2021年 191/300人
2022年 0/302人
2022年の0人の理由は最初に合格者を多めに取っていて、1184人が出ているからだ。例年の人間科学部からすると多めに取っていると感じる
。今年はどうなるのかわからないが、政治経済学部や商学部のように方針を最初に多めに取るようにした学部は、その後も同様の形で来るのではないかと予想される。
もしかすると文化構想学部と同様に人間科学部は望みが薄いと思っても良いかもしれない。
9、スポーツ科学部
2020年 34/53人
2021年 60/123人
2022年 91/91人
2022年は全員が補欠合格を取っているので、スポーツ科学部の受験者は高い望みを持っても良いだろう。
「結論」
2020年から2022年の3年間を見ても政治経済学部や商学部の方針では、2021年から最初に多めに取っている傾向にある。
そして、社会科学部、文化構想学部、人間科学も2022年から最初に多めに取る形になった。2023年がどうなるかは明確には言えないが、早稲田でも複数学部を受けた人の中でも、補欠合格者が入り乱れて出ているような状況だと聞く。
今回の全体的な数字を見ても確率は高い方だと思うので最後まで希望を捨てずに待ってもらいたいと願う。以上が早稲田大学の補欠合格データから導いた考察である。
期待の高い学部、望みが薄い学部もあったが、本資料を参考にして最後まで望みを捨てずに待っていても良いだろう。