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早稲田国際教養学部の独自試験について

2023.02.25 更新

早稲田国教の英語対策講義【学部独自試験】

「序論」

 

早稲田国際教養学部の英語対策を真剣に考察した。

2021年から早稲田大学の国際教養学部の入試スタイルが大きく変わっている。従来の国教型の入試では国語と社会で高得点を叩き出して、英語は平均点以上取っていくと、受かっていた。過去のデータを振り返ると国教の国語と社会を他学部の難易度として比べたときに平均点が低すぎる現象が起きていた。

そのため、そこを逆手に取って逆転現象で合格できていた。ただし、新しい入試形式になり、従来の作戦は使えないなと思って国教の話を封印していたが、今年の合格者の成績開示データを見て、驚愕の事実がわかった。結論から言うと、国際教養学部にこれまでの戦略は使える。共通テストで必要な点数を取って、準1級を持っている人であれば、国際教養学部のリーディングとライティングの80点満点の一般入試も平均点以上を取ったら合格します。

平均点以上を取るための考察をした結果を以下で示す。

 

 

「本論」

1、早稲田国際教養学部の試験点数配分

 

  • 共通テスト100点
  • 4技能試験20点満点
  • 一般入試のリーディングパート+ライティングパート80点満点
    (各パートの点数は未公開)

 

上記の合計200点満点で点数を争う試験である。

このリーディング・ライティングパートを合わせて80点満点となるのだが、2021年入試の平均点は54.141/80(約7割弱)となっている。

共通テストの科目は国語と選択科目であった。国語は200点満点のものが50点換算、選択科目は100点満点のものが50点換算となる。

だから100点科目の方で9割くらい取っていることが重要である。戦略としては、共通テストで100点中85点は取ることだ。

4技能試験において準1級を持っていると14/20点もらえるので、取っておいた方が良いだろう。4技能試験枠の平均点が12.Xであるため、準1級を持っていないけど受ける子が結構ことがわかった。

やはり準1級を持っているか持っていないかで、大きな差ができるというのは言うまでもないだろう。英検2級までしか持っていないだけで、14点か7点かの差になる。

あとは一般入試で平均点よりも上の56.8点とかの点数を取って、合格最低点を超えていく。これは従来、取っていた戦略と変わらない

。要は国語と選択科目でできる限りの高得点を叩き出して4技能試験では準1級を持っていることを前提に、一般入試では平均以上を取らなければならない。

 

 

2、リーディング・ライティングパートの考察

 

  • リーディングの長文二つ→長文が三つに変更
  • 大問1:約1000words
  • 大問2:約1200words
  • 大問3:約900 words

 

2021年の国際教養学部の過去問をやってみて、大問1の語彙は難しく感じた。

語彙問題でかなり高めのものが問われていたが、内容はレゴブロックのことだったので読みやすかった。大問2と3の語彙が簡単だったから例年の国際教養より簡単だと思う人が多いと思う。大問2の方は単語もできて当然のようなレベルで、トピック自体も書き言葉なので、よくあるトピックで非常にわかりやすいと感じた。

大問3は長文に関係している文があって、そこに単語を埋める新たな形式になっていたが、非常に簡単であった。

本文にもヒントがあるし、文法でそもそも解ける感じだ。大問2と3の知識問題が非常に簡単なので、例年より簡単に感じる人が多いのは間違いない。

リーディングに関して、平均点が54.141になるのも理解できる。過去問と比べてだいぶ時間に余裕ができたから、じっくり考えられて力を発揮しやすかったが、ライティングはわかりにくい部分が多々あった。

 

 

  • 大問1:15cm×10行
  • 大問2:15cm×12行
  • 大問3:15cm×8行(日本語要約問題)

 

どれくらい書けばいいのかということに疑問を持つ人が多いが、大問1に関しては95~105、大問2に関しては105から125書けば良い。IELTSやTOEFLの感覚で比べると、だいぶ短いイメージなので、大問1の方はユニバーサルベーシックインカムという印象だ。そのベーシックインカムに関しても何を書いていいかすごく悩んだという意見もある。

特に国教は考えたことないトピックが出てくるので気をつけないといけない。しかし、2021年の方は時事をやっているから解きやすい方である。

ただし、考えたことない人は注意が必要である。大問2のグラフをやったことがないとか、どうやって書けばいいのかわからなかった人は相当大変だったと思慮する。

ライティングは大問三つだけである。しかし、点数の配分が公表されていない以上、推察であるが結構高いだろう。要約に関しては、受かった先輩たちからのアドバイスで、絶対要約からやるようにという意見が多かった。

これは国教の過去問を解いてみても、要約問題は竹を割ったように論筋が割れやすいという印象だ。今回も対比の構造で、ギリシャと中国という問題になっていたので、それぞれのことを書けばいいだけで、まとめやすいパターンとなっていた。

別大学の入試問題であのスタイルに慣れておくことも重要である。表現の仕方に関してはIELTSとかも良い。

IELTSはレベルの深いところまで書いてあるので、その辺の知識を多少入れておくと、表現方法や書き方の切り口がわかる。

 

 

 

「結論」

国際教養学部は、ライティングの方が大変で、リーディングはそこまで大変ではないというイメージを持った。そして、リーディングとライティング両方で言えることだが、従来の過去問もやっておくべきである。

問題が変わったというよりも、従来の過去問に英語長文1個とライティング1個を足して分けた感じなので、従来の過去問もすごく役に立つから絶対に練習しておくと良い。他学部であれば法学部の問題を練習しておくと良いかもしれない。

長文問題は長さが短くなった分、楽になったような感じだ。