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早稲田大学教育学部の非公開の平均点8年分大公開

2023.02.02 更新

早稲田大学教育学部の非公開の平均点8年分大公開

早稲田大学教育学部の平均点(2014~2021年)を見ていく。

教育学部は、50点×3科目の150点満点となっており、特徴として学科が10個くらいある。学科によっては特定の科目が1.5倍から2倍されることもある。例えば、国語学科(国語国文)や英語英文であれば、それぞれの点数が1.5倍、あるいは数学科であれば、数学の点数が2倍されることもある。そういったこともあるので、教育学部は得意科目に合わせて受けることが大事だ。

 

今回は成績を開示しないと見ることができない教育学部の平均点を見ながら、合格点を考察していく。

 

早稲田大学教育学部の平均点

1、2014年(英語31.31、国語29.70、日本史21.56、世界史30.95

オーソドックスな数値となっている。例年だと、もう少し英語や世界史が低めな気もする。2014年の段階では今よりも早稲田教育学部の合格最低点や受験者の競争が、そこまで激しくなかった。35点×3(7割神話)という話があるが、それが通用していた時代である。

この神話はある程度の年代でも通用する。基本的に2014年から2018年までの流れは、実際の開示データを見ても35点×3科目(7割神話)が十分に通用しているが、2019年・2020年・2021年から変わってきているので、ひとつの目安として捉えると良いだろう。

過去問をやる段階では、2014年から2018年に関しては35点×3科目で、7割以上の点数が取れているかどうかにこだわる。以下の各年代の平均点を見て、過去問の出来具合と比べて自分は合格点に達しているかというところに注目する。とにかく平均点を下回らないことが早稲田の過去問をやっていく上で、一番大切なことだ。

 

 

2、2015年(英語22.25、国語25.90、日本史22.66、世界史33.00

この年も基本的には35点×3で受かるが、世界史の平均点が高すぎた年である。だから、世界史選択者だけは40点(8割)を取るようにしなければならない。

 

 

3、2016年(英語26.85、国語28.42、日本史24.35、政治経済22.62、世界史なし

 

 

4、2017年(英語27.22、国語27.11、日本史25.83、世界史25.87

30点に届かない程度の平均点となっており、成績標準化の具合で見てちょうどいい。成績標準化が概ね5点以内くらいで済めば良いというところが見受けられるので、平均点が各科目30点以上を超えてくると、標準化の影響が大きくなってくる。

2016年および2017年、この2つの年の点数を教育学部は平均点として目指した難易度で、入試問題を作りたがっているのだろう。2016年と2017年の過去問を参考にすると非常にいい。これくらいの難易度と平均点になるのを教育学部は狙っているという、お手本になる年である。

 

 

5、2018年(英語27.72、国語27.87、日本史29.56、世界史34.32

世界史が50点満点で7割になっていて高いと言える。ここまで平均点が上がったときは、世界史選択の人は40点欲しいところ。具体的に言うと10バツ以内に収める。

 

 

6、2019年(英語30.9、国語30.85、日本史25.7、世界史31.44

英語、国語ともに平均点が30点を超えている。英語は40点以上、絶対に死守すべきだ。2019年の教育の英語の大問1は、なぜか整序英作文が出ている。ここは満点もしくは最低でも1バツ以外はあり得ない。おそらく2019年~2021年の中で一番取りやすかった年だと思うので、過去問をやるときに英語は絶対40点を死守しなければならない。国語と世界史は38点、日本史は35点もあれば十分だろう。

※19~21の3年間は英語が簡単になり始めた。国語も平均点が高くなりがちで7割神話が崩れてきている。おそらく英語の出題者の方が2019年から変わっていると推測される。

 

 

7、2020年(英語31.9、国語27.84、日本史30.21、世界史32.31、政経25.82

この年も英語が簡単だったので必ず40点は取るべきだ。世界史選択者はハイレベルの戦いを強いられそうだが、世界史も40は欲しい。残る国語と日本史は35点で十分だろう。

 

 

8、2021年(英語31.53、国語33.85、日本史25.98、世界史34.5

国語と英語に関しては37~38点は欲しいところだ。英語は2021年も簡単な方だったので40オーバーを取っておくべきだ。世界史選択者も40オーバーが欲しい。日本史は安定の平均点なので、35点あれば十分だ。

これまでの早稲田教育学部は、基本的に合格最低点は学科ごとにあった。だから、冒頭に言った通り合格最低点が10個ほどあるわけだが、平均点は一律になっていて、学科で分けていなかった。2021年の成績開示データを見てわかったが、平均点も学科別で出るようになってきている。

 

 

教育学部の平均点は非公表の情報なので、すごく参考になるデータである。過去問をやるうえで基本的には平均点を下回らない、7割(35点)オーバーが取れるようにするべきだ。