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理工学部の物理について

2016.03.17 更新

理工学部の物理について

物理


物理の平均解答時間60分に対して分量は非常に多い。

そのため、すべての問題を完璧に解こうと思うのではなく、得意な問題から取り組み、とれる箇所を正確に解き、ミスをなくし確実に取る努力をすべきである。どんなに頭のいい人でもすべての問題に手をつけ、完答するのは至難の技である。また、分量が多いうえに難問も数多くある。



だが、それに屈せず難問とはいえ最初の設問は易しい。複数の設問がグループを成し、グループごとに独立して解答可能であるため、面倒な問題はとばして解答する戦略が必要となる。後ろの方の設問でも独立して解答出来ることがあるので、まずは問題を必ず一読する。

だが、最難関私立大学であるからには不得意分野を作らず、全設問に手を付け7割以上の正解率が要求される。入試分野の「力学」「電磁気」「波」「熱」「原子」を原理からきちんと理解するべきである。



1物理学の公式など成り立ちを理解する

物理学に出てくる様々な公式は何からも導けないものと、別の公式から導けるものがある。また、単に実験結果を近似的に表現する公式もある。例えば、運動方程式は原理であって証明は出来ないが、エネルギー保存則などは証明可能である。衝突のはね返り係数の公式は実験結果である。物理公式一つ一つについて、原理なのか、定義式なのか、実験式なのか、それとも原理や定義から導出できるものなのかをはっきりさせておくべきである

2導出可能な公式は導く

導出可能な公式はその過程を丸暗記してしまうほど何度も自分で書く。難しい問題10題を解くよりも公式1つ導けた方がよっぽど為になる。この導出を行うにあたって便利なのが、微積である。本講義では主に微積を使って説明をしていく。

3問題は実際に入試と同じような環境で解く

解答例を見ながら、理解した気でやっても意味がない。時間を図り、何も見ずに、出来れば入試本番と同じような解答の仕方で解く必要がある。そして、最も勉強になるのは過去問である。入手可能な分だけの過去問を解くべき。

4計算結果は必ず残す、そしてチェックする

解答を見て答え合わせをする際に自分がどこを間違っていたのかを把握する必要がある。また、問題に直接関係なくても結果が物理的に妥当かどうかグラフを書いて結果の妥当性を確かめる。

5計算力の向上

特に近似計算。数値の概算に慣れる必要がある。